obakenaneko.cocolog-nifty.com > 武装神姫G・M・W保管庫(暫定版)

『純粋戦闘部門』  ArtemisVSつう 戦闘 Artemisサイド

『純粋戦闘部門』  ArtemisVSつう 戦闘 Artemisサイド

「いざ、尋常に…勝負!!」

その一言が開始の合図になった。二人同時に距離を詰める。

「せい!」
「でぇい!」

ガキィ!

『彼』のサイスと私の剣がぶつかり合い、火花を散らす。
鍔迫り合いから、斬撃の応酬へとなだれ込む。

刃と刃がぶつかり、衝撃が辺りの空気を揺らし、神速の剣閃が時折ボディを掠める。

ギィンッ!!

そして、再び鍔迫り合い。

「なかなかやるね」

「そちらこそ」

「でも、まだまだこれからが本番だ…よ!」

ドゴッ!

「ぐっ!」

『彼』の右足でのミドルキックが私のわき腹にめり込み、そのまま吹き飛ばされる。
なんとか体勢を立て直して着地…とほぼ同時に『彼』が接近、サイスを振り下ろす。
バックステップでギリギリ回避、着地と同時に踏み込み反撃。

反撃の行動を起こした瞬間、違和感を感じる。『彼』は左腕を…『苦無を持っている筈』の左腕を振りかぶっている。絶対的にリーチが足りない。

(おかしい)

そう思った次の瞬間、雷神太鼓を外周とした円の内部が揺らめく。『彼』が『何か』を掴み、左腕を振るう。

ゾクッ!

頭の中で警報が鳴る。咄嗟に反撃を中止、左腕で防御する。

バキィッ!!

その防御を容易く打ち破り、肩当とガードシールドを破壊され、吹き飛ばされる。
今度は衝撃で体勢を立て直せず、そのまま数メートル先の石柱に激突する。

「ぐぅ…」

何とか体を起こし、、『彼』を見る。左手に握られていたのは、苦無ではなく、白く輝く片刃の大剣…ガルガンテュアだった。

(油断しました…まさかリアユニットが武装の転送デバイスとは…。左腕は…大丈夫、まだ動く)

左腕の状態を確認すると、『彼』に向き直る。

「…次の一撃で…勝負を決めましょう」

「そろそろ頃合だしな。いいだろう」

互いに構えを取る。

「行きます!」

「来い!」

一気に踏み込み、『彼』の間合いに入る。
『彼』はサイスに持ち直し、横薙ぎに振るう。

「神薙流斬術、表技!」

『彼』サイスが私の首を断とうと迫る。私はかまわず今までよりも更に低く、強く地を蹴る。
『彼』のサイスが空を切る。私の愛刀の柄が、『彼』の腹部に直撃する。

「『疾風(はやて)!!!!』」

更に強く踏み込む。踏み込んだ衝撃で地面が大きく抉れるぐらい、強く。
そのまま勢いを殺さず、『彼』を神殿の壁に叩き付ける。

ドゴォン!

「がはぁ!」

壁が崩れる。その砂煙の中、何とか立ち上がる。

「最初に言いましたよね?『悪魔だろうと死神だろうと、私の目の前に立ちはだかるものは何であろうと真っ向から打ち倒す』と」

『彼』は動かない。

ビーーーーーーッ!

『つう選手のダウンを確認。勝者、Artemis選手』

ジャッジメカが、戦いの終わりを告げた。