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『決闘部門』つうvsミラージュ 戦闘 ミラージュサイド

『決闘部門』つうvsミラージュ 戦闘 ミラージュサイド

「よっしゃ!さあ、祭りだ!」

つうの叫びを合図に2人は同時に動く。
互いに自分に有利な間合いを取ろうと走る。

「やはり簡単に近付かせてはくれませんね・・・!」
近接主体のミラージュと遠距離主体のつう・・・。2人の戦闘スタイルは全くの真逆だ。
「近接に持ち込まれるとヤバイからな!」
相手の間合いに居るのが危険だと、つうも感じ取っていた。

暫くの間、追いかけっこが続いた。
「しょうがないな・・・ガン・スティンガー!出番だ!!」
つうは背面に収納していたサポートメカを起動、発進させた。

ガン・スティンガーはミラージュの足元を狙って発砲を開始した。
威力はさほどないものの進行を妨害するには十分であった。
見る見る距離が離されていく・・・。
「く・・・!離されましたか。と言う事は・・・仕掛けてきますね」

「よし、ここまで離せば・・・いける!!」
そう言うとグレネードと滑空砲の特性をあわせた大型ランチャー“ツインタワー”を構え、トリガーを引く!

ドガァァァァァァァァァァァァンッ!!

ミラージュの手前に着弾し爆発する!
「凄い威力・・・1発でも当たったら終わりますね・・・!」
自分の回避力には自身がある。事実さっきも間一髪身を引いてかわしたのだ。
なにしろ、たま&こまに超回避を仕込んだのは自分なのだから。
「でもいつまでも逃げてばかりでは駄目ですね。ならば・・・」

「ん?動き出した・・・?」
この状況で何をしようというのか?

ミラージュは建物を遮蔽物にしてつうに接近を試みていた。
バトルフィールドが市街地だった事が幸いしたのだ。
「砂漠や平地だったら終わってましたね・・・・」
接近しつつ死角に回り込む、ある意味賭けだった。

「ちぃっ!見失ったか!」
つうは少し焦っていた、相手に近接を許す事はかなりのリスクなのだから・・・!
「・・・・!?」
背後に気配を感じて発砲する。

ガガガガガガガッ!!

そこにはいつの間にか接近していたミラージュのサポートメカ・GENMUーDの姿があった。
GENMUーDは全弾食らいながらもレーザーを放つ!
「・・・・!・・・ん?どこ狙ってんだ、俺はここだぜ?」
レーザーはまるっきり見当違いの方向に放たれた。だが・・・・。

ドガァァン!!

「げ!?」
ガン・スティンガーが爆発、炎上する!!
そう、GENMUーDの目的はガン・スティンガーの無力化だったのだ!
「くそっ、やられたか!」
1瞬、つうに隙が生じた、その時。
「もらいましたよ!!」
死角から接近していたミラージュが全身のツールを展開し、迫る!
「く・・・!このぉ!!」
あわててツインタワーを構えるが、後の祭だった。
「アームズ・ブレイク!!」
すれ違いざま、ミラージュはツインタワーのすべてのネジを抜き取っていた。
バラバラバラ・・・・・・
ツインタワーは解体され、ただのパーツ群と成り果てた。
「俺のツインタワーが!」
「チェック・メイトです。降参してください」
勝負は決まったかに思えた。

「まだだ・・・まだ終わってないぜ?」
つうの声のトーンが変化する。
「・・・・!?」
上半身のアーマーが弾け跳び、両腕にガンハンドという特殊武装が出現する。
結った髪が解け、つうは内なる野獣を解き放った!
普段の知性を湛えた瞳は獰猛な肉食獣のそれへと変わっていた。

「どぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!!!」
「・・・・!近接・・・・!?」
いきなりの戦闘スタイルの変化に戸惑うミラージュ。
だが、つうは情け容赦無く襲い掛かってくる。

ダダダダダダダダダダダダッ!!

ゼロ距離で銃弾を撃ち込んでくる!
「く・・・仕方ないですね・・・」
ミラージュは背部のアーマーと全身のツールをパージした。
「あまり使いたくないのですが・・・」
全身のナノマシンポケットから黒い粒子が出てくる。
「・・・モード・破壊神(シヴァ)・・・起動!」

ナノマシンが背部に無数のアームを形成する。
その姿は「破壊神(シヴァ)」と呼ぶに相応しい禍々しい姿だった。
そしてミラージュの瞳も魔獣のそれに変わっていた。
「ふふっ・・・ふふふ・・・いきますよ!」
「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

2匹の獣が激突する!

ドカッ! ドゴッ! バキィッ! グワッシャッ!!

弾丸と鋼の爪が踊る!

双方、満身創痍になりながら戦い続ける。
どちらも何時の間にか子供のように無邪気な笑顔を浮かべていた。

「ふふふ・・・楽しいですねぇ」
「ああ・・・最高だね!」

だが・・・楽しい時間もいつかは終わる。その時が迫っていた。
「はあっはあっ、そろそろ・・・時間切れか」
「そうだな、決着を着けようか・・・」

双方が1度間合いを開ける。
そして武器を構える。

「楽しかったですよ・・・貴方と戦えて」
「俺もさ、あんたは最高の対戦相手だ!」
「でも・・・・」
「だが・・・・」

「「最後に立ってるのは俺(私)だっ!!」」

タンッ!

同時に地面を蹴り、跳ぶ!

ダダダダダダッ!! ブォォォン!!

それぞれの武器が唸りを上げる!
すれ違い、それぞれ着地する。
ボンッ!ボンッ!
ミラージュの背部のアームが全て砕け散った。
「やりますね・・・・」
片膝を付く。
「ああ・・・でも・・・・」
つうは振り返る。
「あんたの勝ちだ、お見事」
ミラージュの爪がつうの動力伝達系ケーブルを貫いていた。
ドサッ!
倒れこむつう。

決着が付いた瞬間であった。

「終わりましたね・・・立てますか?」
「ははは・・・無茶言うねぇ」
ミラージュはつうを助け起こす。

「さあ帰りましょうか。良かったらうちの店で修理しますよ?観夜が梨のケーキ焼いてくれてますし」
戦いを終えた獅子と虎は互いに笑いあうのだった・・・。