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黒龍vs志郎 決戦 志郎(ソープ)サイド

黒龍vs志郎 決戦 志郎(ソープ)サイド

 ゴーストタウンの一角
 誰もいないその場に二人の女性(?)が対峙していた
 
 一人は愛らしい体に似つかわしくない物騒な得物を装備した幼女
 もう一人は豊満な胸を惜しげもなく露出した女性

 ここに時代の“萌え”を決する試合の火蓋が切って落とされようとしていた・・・


「そんな不恰好な姿で勝負を挑むなんて・・・これだから胸ばかりかおつむの足りない幼女は・・・」

 ソープは自慢の胸を揺らしつつ、重装備でやってきた黒龍を鼻で嗤った

「その減らず口を聞けなくしてやる!!」

 黒龍はガトリング砲の銃口をソープに向ける
 しかしソープは武器を一切持たず、涼しい表情で対峙していた

「かかってらっしゃい。女豹は例え兎でも全力で狩るわよ」 

「今日こそ蜂の巣にしてやるっ!!」

 銃口が火を噴き、弾丸の嵐がソープに降り注ぐ
 毎分6000発の前になす術もなく蜂の巣にされる・・・はずだった
 次の瞬間、目の前からソープが消え、弾丸は道路を削るに終わった

「な・・・!?」

 黒龍は何がおこったのか理解できなかった

「ふふふ・・・全く見えなかったようね
この特注ボディーは短時間だけどあらゆる動作を通常の1000倍の速度で行うことが出来るのよ」

「!?」

 声をした方を振り向くがそこにソープはいなかった

「この私が伊達や酔狂でこんな装備をするとでも思っていたの?
確かにそのガトリング砲を喰らえば一溜まりもないけど、果たして当てられるかしら?」

 黒龍は自分の失態に舌打ちした
 この状態では忘れてしまいがちだが相手は用意周到な狩猟者なのだ
 きっと自分の装備や戦法を研究したのだろう
 徹底的に殲滅するための重装備が逆に仇となってしまったのだ

「この!?」

 黒龍は周囲にバラ撒くようにガトリング砲やショットガンを乱射する
 しかしソープに当たるどころか姿を捉えることすら出来なかった
 
「どこを見てるの? こっちよ」

「ちぃ!?」

 ガトリング砲は効果がないと判断するや放棄してショットガンを構える

「どこだ!!」

「ここよ」

 声がしたと思いきや後頭部に柔らかい感触がした
 それがソープの胸だと理解するのに数秒かかった

「く・・・は、離せ!!」

 必死に離そうとするがまるで万力に挟まったように動かなかった

「言い忘れていたけど高速に動くためにフレームを強化したからパワーも格段に上がっているわよ
さぁて、このまま何をしようかしら?」

 黒龍の頭には狩猟者が今までの相手におこなった罠の数々が頭をよぎる
 その瞬間、背中に寒気が走った

「や、やめろ・・・!!」

「そんなこと言われたらますます何かしたくなるじゃない
う~ん、そうねぇ・・・可愛いから“食べちゃい”ましょうか」

「え゛・・・」

 その一言を聞いた途端、別な寒気が走った

「だってぇ、最近そういうことやっている人が多いでしょ?
そういうのを見ているとやってみたくなってきちゃって」

「ち、ちょ!? マジで止めろ!! こっちは結婚して子供もいるんだぞ!!」

「そんなこと言ったらこんな格好して試合に出てる時点でおかしいじゃない?
まぁ、初めてだけど出来るだけ優しくしてあ・げ・る?」

 ジタバタもがく黒龍に対し、ソープは一層、強く締め付ける

「そんなことしているところをフィルに見られたら“お仕置き”で済まないぞ!?」

「それは大丈夫。さっき観測カメラを全てジャックしたからこれからの映像が映ることはないわ
では、いっただきま~す♪」

「い~~~~~~や~~~~~~!!!!」

 黒龍の悲鳴が響き渡るところでカメラの映像は途切れてしまった・・・

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「うふふふふ・・・ご馳走様。実際やってみるといいものねぇ
クセになっちゃいそう?」

「うぅ・・・お嫁にいけない」

「だったら私が貰ってあげるわ・・・と言いたいところだけどそれじゃ不倫になるわね
ここは奥さんに慰めてもらいなさいな
それじゃ、お先に私は失礼するわ。この結果を全国の巨乳なおねーさま好きな人達に報告しないといけないわね」

 ソープは満面の笑顔で去っていった
 ここに萌えの決戦が幕を下ろしたのであった・・・